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ニュース・プレスリリース

【レポート】第30回 ゆかりセミナー「役割とつながりのあるシニアライフとは」

2015年6月28日 (日)

2015年6月27日(土)に、
第30回ゆかりセミナー
「役割とつながりのあるシニアライフとは」(多世代交流カフェ「いのちの木」)
−「おばあちゃんの編み物会社」設立をめざす 編み物サークルと、おばあちゃんの想い−
が開催されました。


20150628_04横浜市都筑区にある「いのちの木」は、NPO法人五つのパン が運営する、多世代交流のためのコミュニティカフェ。
人が集まれる場、そして「ものづくり」ができる場を作ることで、地域のシニアの方々知恵や経験を障がいを抱えた人や若い人たちの「働きたい」につなげたい。
そんなコンセプトのもと、2012年1月にオープンしました。
 
そのカフェで始まった、おばあちゃんたちの編み物サークル。
そこには、シニア世代の方々が、他世代や地域社会とつながり、役割を担っていく、という歩みがありました。
当初は、編み物を楽しみながら、ひとりぐらしのおばあちゃん同士がおしゃべりをする場でした。ですがほどなくして「こんなものを編んで欲しい」という注文が入るようになったのです。
活動は広がっていき、今では、有名ファッション誌でも紹介されたニットバッグの製作を編み物サークルが請け負うまでに。
この活動が新聞等に取り上げられ、たくさんのシニアの方々、そして若い世代の方々も加わるようになりました。
今では、ニットバッグ制作請け負いだけでなく、オリジナル商品の開発と販売を試みています。
そうしてとうとう「おばあちゃんの編み物会社」設立をめざすまでになったのです!


20150628_01「いのちの木」を運営するNPO法人五つのパン理事、岩永敏朗さんからは、高齢者の役割、社会とのつながりを実現する地域のしくみづくりについてを。
編み物サークルのおばあちゃん、宮川昌子さんには、ひとりぐらしの高齢者が持つ孤独感から、編み物を通じて役割を見出し、楽しさを得ていく過程を語っていただきました。
 
地域コミュニティとは、ただ人が集まるだけでなく、何かを作り出し、経済活動に繋げられる場所でもなくてはならない。
集まる人々の経験を活かしたものづくりに着目した岩永さんは、このような場がもっと各地に増えていくべきと語ってくださいました。


20150628_02おばあちゃん代表の宮川さんは、旦那様を亡くされた後、大阪から子どもたちの住む横浜に移住しました。
そこで、カフェ「いのちの木」を知り通ううち、岩永さんから編み物サークルの誘いを受けたそうです。
そうしてサークル活動を続けるうちに、編み物を通して自分の役割を見出したこと、人々と関わることの楽しさを語ってくださいました。
今は、ニットバッグ制作だけでなく、障害者の方々に編み物を教える、という新たな役目にも生きがいを見出しているとのことです。
 
「おばあちゃんのため」のように、高齢者と若い人、あるいは健常者と障害者、と線を引くのではなく、皆が関わり合いを持ちながら何かを一緒に創り上げていければとの願いをお持ちでした。
そして、これからももっともっと、編み物の勉強をして、良い物を作っていきたいとのことでした。


20150628_03元気なうちは自立して、子どもやまわりの人たちに迷惑をかけたくない──
そんな風にお考えのシニアの方は多いと思います。
 
とはいえ、自立には少なからずの孤独もつきまといます。
一定の孤独を引き受けながらも力強く生きていく覚悟がそこにはあるのでしょう。
それは、シニアの方々に限らず、おそらくは現代に生きる多くの人々に共通するものと言えないでしょうか。
 
ひとりぐらしの寂しさの全てがコミュニティで解消されるわけではないと、宮川さんもおっしゃっていました。
ですが、自らの、それぞれの特性を活かせる場を作り出すことは、やはり大きな支えであり、楽しみながら生きる力となる一つの手段なのだと、改めて感じた今回のセミナーでした。


■ 講師情報
岩永敏朗 さん(NPO法人五つのパン 理事)
宮川昌子さん(いのちの木 編み物サークルメンバー)


■ 詳しくはこちらもご覧ください
NPO法人 五つのパン
カフェ「いのちの木」
ビヨンド・ザ・リーフ