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ニュース・プレスリリース

【レポート】第31回 ゆかりセミナー「日本と台湾の老後生活」

2015年8月3日 (月)

 2015年7月25日(土)に、第31回ゆかりセミナーが開催されました。
講師は、ジャーナリストで当会理事でもあるの村串栄一さん。
テーマは、「日本と台湾の老後生活」です。
 
台湾を二十数回以上訪れているという、大変な台湾通の村串さん。
たくさんの写真やデータとともに、台湾の高齢社会事情や日本とも深く関わりのある文化についてご紹介くださいました。
沢山のエピソードの一部を、ご紹介いたしますね。


Taiwan

 


南にある暖かい島、と思われがちな台湾。
しかし、その国土には富士山よりも高い山がそびえ、吹き下ろしの風が冬の寒さを厳しいものにするのだそうです。
人が密集しているのは、台北と高雄のみ。それ以外は、田園風景であったり、自然あふれる地域が広がります。
 
201507_01台湾では、2000年ごろから、介護・福祉政策について重点をおく、という政策転換をしました。特に日本の高齢社会政策を参考に、福祉を充実させようと試みています。
ですが、台湾特有の特殊な事情がそこにはありました。
そのひとつが、男性のおひとりさま高齢者(独居高齢者)の多さ。彼らは、いわゆる退役軍人にあたります。
また、台湾にはさまざまな先住民の部族があり、それぞれ言葉も異なります。
参考とする諸外国の政策と台湾の実情とが噛み合わず、台湾の高齢対策は思うように進んでいないとのこと。
 
看取りや葬送にまつわる文化的なお話も飛び出しました。
昔の台湾の大きな家では、「死を迎える部屋」があったそうです。普段は使わない、死者を送るためだけの部屋だそう。
そして現在でも、台湾では葬儀日程を風水で決めるそうです。亡くなってから2週間から1か月後に葬儀が行われるとのこと。時には、半年から1年先になることもあるそう! そこで、ご遺体を保存するための大きな冷蔵庫が葬儀屋さんから用意されるそうです。
ちなみに、台湾のお香典の額は奇数、お祝いは偶数。日本と逆ですね。
 201507_03
さらにお話は進み、台湾高齢者の元気の秘訣についても。
花蓮の小さなお寺の尼さんたち。彼女らは、もちろんかなりのご高齢!
ですが、尼寺で自然とともに生きる自給自足生活。実に元気で明るく、活き活きとしているそうです。
これも、老後と終の棲家のひとつの形かもしれません。
 
このレポートを書いているわたし(理事・木村)も、一度、台湾を訪れたことがあります。
故宮博物館を中心とした、台北のみのツアー旅行。それでも、台湾が大好きになってしまいました。
けれどそれは、台湾のごくごく一部。
台湾には、様々な地域、独自の歴史や文化、豊かな自然があります。
 
日本とも関わり深い台湾。
次に訪れることがあったなら、そのときは今回のお話を思い出しながら……
台湾の奥深さを、もっともっと感じられるような旅をしたいな、と思っています。


■ 講師情報

村串 栄一
・ジャーナリスト
・一般社団法人ゆかり協会 理事

主な著作
・『検察秘録』
・『新検察秘録』
・『新幹線とリニア 半世紀の挑戦 世界に冠たる「安全神話」はどう構築されたか
・『がんと明け暮れ―記者が綴る10年の記録
・『新聞記者は何を見たのか 検察・国税担当 』 
 
1948年、静岡県生まれ。明治大学政経学部卒業後、中日新聞社(東京新聞)に入社。首都圏の支局勤務を経て東京本社編集局社会部に。司法記者クラブ、国税庁記者クラブ、JR記者クラブ、司法記者クラブキャップ、事件遊軍キャップ、社会部デスクなどを担当。特報部デスク、写真部長、北陸本社編集局次長などを経て東京本社編集局編集委員で定年退職。引き続き特別嘱託として編集委員を務め、2013年暮れに完全退職。月刊「文藝春秋」をはじめとする雑誌にも特捜摘発事件、検察不祥事、司法制度などを中心に論考を寄せている。


■ 次回のゆかりセミナー

8月のゆかりセミナーはお休みです!
次回のゆかりセミナーは、9月26日(土)を予定しています。

テーマは、今問題になっている、高齢者の「ロコモティブ症候群」について。
加齢や生活習慣による運動機能の低下から、要介護になるリスクが高くなるこの症候群について、専門家の医師お話をお伺いします。
お楽しみに!